SURGERY 口腔外科

思春期後半以降から生えてくることが多い「親知らず」ですが、必ずしも抜歯するというわけではありません。
正常に生えており、歯磨きに支障がない場合や、顎骨の中に埋まっていて痛みなどの症状がない場合は、とくに抜歯をする必要はありません。
しかし、現代人は顎が退化して小さくなっているため、親知らずが正常に生えずにトラブルが発生することが多くなっています。
親知らずが生えることによって、痛みや炎症などが生じているような場合には抜歯が必要なのでお早めにご相談ください。

歯肉や顎骨の炎症は、歯が原因となっている場合が多く、歯根の先や歯の周囲から細菌が侵入することで感染し、炎症が起こります。
感染の広がりとともに、皮膚の赤みや腫れ、痛みなどのほか、発熱などの全身症状が現れるようになります。
治療では、抗生剤で炎症を鎮めたあと、抜歯や根管治療などの歯の治療によって原因となる細菌を取り除きます。
歯の治療をしっかりと行なうことで、炎症の重症化や再発を防ぐことができます。炎症は重症化すると顎の下や首にまで波及してしまいます。歯肉や顎に腫れや痛みがある場合は、お早めに受診ください。

口腔外科で治療の対象となる外傷には、事故やスポーツ、転倒などによる歯肉や粘膜の傷、歯の破折や脱臼、顎や頬の骨折などがあります。
歯の破折や脱臼では、症状によって治療方法が異なり、歯科用プラスチックで欠けた部分を修復するだけの簡単な処置で済む場合と、被せ物や再移植などの複雑な処置が必要な場合があります。事故で歯が抜け落ちた場合は、もとの位置に戻すのが早いほど生着率が高くなりますので、速やかに受診ください。
また、顎の骨折の場合、噛み合わせが関係してくるため、外科ではなく口腔外科の受診をおすすめします。骨折の治療で全身麻酔での手術が必要な場合には、連携する大学病院をご紹介します。

口内炎をはじめとしたお口の粘膜の炎症やできものなどのトラブルがあり、痛みが強いような場合には受診ください。
口内炎の治療では、痛み止めやステロイドを配合した塗り薬・貼り薬を処方します。また、原因がウイルス性であれば抗ウイルス薬を処方します。また、症状を改善するために、うがいや歯磨きでお口の中を清潔にすることも大切です。
口内炎は通常1～2週間で自然に治癒します。2週間経ってもなかなか治らないような場合は、口腔がんなどほかの病気が潜んでいることがありますので、放置せずに受診ください。

登戸＠歯科(登戸アット歯科)では、睡眠中に呼吸が弱まったり止まったりする症状が発現する「睡眠時無呼吸症候群」の治療も行なっています。
睡眠時無呼吸症候群は、日中に強い眠気を引き起こし、判断力や集中力の低下による作業事故や居眠り運転などを引き起こす危険性もあるため、早期治療が大切です。
当院の治療では、下顎を前方に移動させるマウスピースを使用します。マウスピースを装着して下顎を上顎よりも前方に出るように固定することで気道を拡げ、いびきや無呼吸の発生を防ぎます。
マウスピースによる治療は、専用のマスクを鼻に装着して気道を拡げる治療方法よりも装着時の違和感が少なく、旅行などでも手軽に使用できます。